お知らせ
1.102012
院内セミナー
院内セミナー
「消化器疾患の食餌管理」についてセミナーをしました。
内容は簡潔に下記に示します。
・食べ物の消化は、胃、小腸、(肝臓、膵臓)で行い、
吸収は、栄養を小腸、水分を大腸で行っている。
・小腸にある栄養を吸収する絨毛の面積は、わんちゃんで、バスケットコートの一面ぐらい
有るそうです。
・タンパク質は、アミノ酸、炭水化物は、ブドウ糖、脂肪は脂肪酸に分解されます。
・下痢の定義は「1)糞便の量、2)軟らかさ、3)排便回数 が異常に増加すること」です。
・下痢の管理は、消化性が良い食餌、少量の食餌で必要な栄養を確保、消化管の運動を
正常化、健康な腸内細菌の活性化、失われた電解質の補給です。
・食餌管理のポイント
・胃腸になるべく刺激を与えない
・食事量による刺激
・食餌の物理的な刺激
・温度による刺激
・未消化物による刺激 等をさけることです。
→ なるべく軟らかく、少量を、頻回に、体温ぐらいの食餌を与えるのがよいです。
・嘔吐の時は、24時間は絶食、下痢の時は、12-48時間絶食がベターです。
・また、食餌を開始するときは、必要なお食事の半分から徐々に量を増やしていくのが
よいです。
様々な治療食(処方食)がありますので、症状にあったお食事を10-14日間は
最低用いてあげた方が早く直って、再発しにくくなりますので、またご相談ください。
アウル動物病院