お知らせ
7.42011
院内セミナー `シャンプーについて`
院内セミナー
今日は「シャンプーについて」院内セミナーを行いました。
内容は下記に示します。
1.犬、猫の皮膚の構造
2.皮膚の正常な機能と異常について
3.洗うことの重要性
4.病気に合わせたシャンプー選び
5.シャンプーの方法
でした。
簡潔に内容を示します。
・犬、猫の皮膚は人の表皮の1/3の厚さで、人で言う汗を出すエクリン腺が肉球以外には
存在しません。
・また、人の皮膚はph5.5で弱酸性ですが、犬、猫はph7.5と中性に近いので
人のシャンプーを使うと皮膚に良くないです。かゆみやドライスキンを生じる可能性があります。
→なので、伴侶達のシャンプー選びは、人の皮膚よりデリケートなので人の洗顔フォームを
選ぶ感じで選んで欲しいです。
・皮膚には、表面を保護するバリア機能があるので、洗うことでバリア機能を
改善する必要があります。
・シャンプーの目的は、洗浄と症状を抑える効果の2つの目的があります。
・また、アレルギーでは、シャンプーによって、アレルゲンを洗い流す目的があります。
・シャンプーには、様々な種類があって、ベタベタ肌、乾燥肌、アレルゲンが少ない成分、
保湿、かゆみを抑える効果等あります。
・女性の化粧品に入っているセラミドを含んだ細胞間保湿の作用を持つシャンプーや滴下薬、
内服が最近はあります。
以上のような内容のセミナーを行いました。
皮膚病といっても様々な病気がありますので、その子にあったシャンプーを選んであげて
うまくシャンプーを活用すると飲み薬を減らしたり、通院頻度が減らせる可能性が
ありますので、また、お気軽にご相談下さい。
少し分かりにくい内容があるかもしれませんが不明な点はまた、
診療中や受付にてご相談下さい。
今後も様々なセミナーを行って、患者様によい獣医療サービスを提供できるよう
努力して参ります。
アウル動物病院