お知らせ
4.102012
椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニア
昨年年末から、椎間板ヘルニアを患った患者様が多く来院されています。
特に、ミニチュア・ダックスフント、チワワ、マルチーズ等が多いですが、
やはり遺伝的にヘルニアを起こしやすい面もありますが、人間と共存していく上で
滑りやすい床や階段、ソファ、ベッドなどがヘルニアを起こしやすくしている要因でも
あるようです。また、肥満も要因に入ってきます。
冬場は、特に筋肉が寒さで硬くなっているため、さらにヘルニアや怪我が起きやすく
なるものと思われます。
開業してから1年半ですが、その中でのヘルニアに対する治療歴を記入します。
腰部
背部痛 ・・・ 10例 → 注射、内服、安静で治療 (グレードⅠ) → 改善
不全麻痺
起立可能 ・・・ 3例 → 上記治療 (グレードⅡ) → 改善
不全麻痺
起立不可能 ・・・ 2例 → 片側椎弓切除術 (グレードⅢ) → 改善
*2例とも13日後には歩行可能
完全麻痺
発症から3週間以上経過
・・・ 1例 → 片側椎弓切除術 (グレードⅤ) → 歩行不可能
頚部
首の痛み ・・・ 3例 → 注射、内服、コルセット、安静 → 改善
首の痛み
不全麻痺 ・・・ 2例 → 注射、内服、コルセット、安静 → 1例改善
1例は継続治療中で
手術へ向かう予定
以上のような経過でした。
痛みだけであれば、手術せずに回復する子が多いですので、早く治療してあげることと
環境をかえて(平面、滑らない床、体重コントロール)予防していくことが一番かと
思います。
腰部の椎間板ヘルニアに関しては当院で手術、治療させていただいていますが、
頚部の場合は、CT,MRI等併せて必要であれば2次診療施設へご紹介させていただいています。
肥満は万病の元ですので、かわいいからこそ間食は控えてあげてください。
ご不明な点はご来院にてご相談ください。
アウル動物病院 院長